競馬をかんたんに数値化する方法として、指数があります。
指数は、様々な観点によって作成することができるのですが、算出する上で重要となるのがデータの種類と算出方法です。
自分なりの指数も作成することができるのですが、この点をしっかりと決めてから作成することが重要です。
では、指数を自作したい場合、どのようなメソッドで作成すればよいのでしょうか?
ここでは、競馬指数の作り方について解説します。
目次
競馬指数を作成する5つのステップ
競馬の指数を自作する上で、次に取り上げる6つのステップで作成します。
しっかりと順序立てて作成することで、精度の高い指数が完成しますよ。
ステップ①:何をベースに指数を算出するかを決定する
競馬指数を作る最初のステップとして、どのようそ要素を使用するかという点と、ルールを決める必要があります。
指数を決定つける重要なファクターとなり、根幹ともなるのでこの部分がぶれていると良い指数を作成できません。
よって、時間をかけてじっくり吟味して取り組みましょう。
指数に加える要素としては、主に以下のような要素が想定されます。
- 走破タイム
- 産駒特性
- コース適性
- 馬場
- 上がりタイム
- ジョッキー
- 調教師
- 距離適性
また、2020年から新たに登場したクッション値についても、導入してもよいでしょう。
ただ、何でもかんでも入れれば良いというわけではありません。
特に、ジョッキーや調教師などのパラメーターを決める際に、主観に基づくことになるので、見抜く目が必要になります。
よって、なるべく走破タイムや上がりタイムなどの、数値化されたデータを用いるのがベターです。
また、多くの要素を入れてしまうと、結局どっち付かずで平均的な数値になりが下がってしまいます。
よって、使用する要素はなるべく厳選して、よりメリハリのついた指数を目指すべきです。
指数に加えられるデータは無数にあるために、指数を自作する場合は日頃から予想に使っているファクターをベースとして指数を作るのがおすすめです。
これで、実際に自作した後の検証もスムーズに行なえます。
ステップ②:要素を数値化して指数を作成する
どの指数でも、走破タイムを使用する事が多いです。
まずはじめに、走破タイムを数値に変換する方法を学んでから各要素を取り入れるのがよいでしょう。
数値に変換する方法には様々な方法がありますが、基本どれを取り入れても構いません。
数値化するのかを知ることで指数作りに役立てますよ。
単純な方法として、基準のタイムよりもどのくらい速いかどうかだけを加える方法もあるのですが、それではあまり意味がありません。
指数の神様と言える存在である、アンドリュー・ベイヤー氏が用いた数値に変換する計算方法が記述されているので参考にするのもよいでしょう。
簡単に数値化する方法は、基準となる数値を決めてそこから各馬のタイムを加減するだけ算出可能です。
基準となるデータは、JRA-VANで提供されていますし、JRAの公式サイトのデータを使用しても構いません。
ステップ③:他の要素を加える
走破タイムベースの指数が完成したら、その指数に加減算するための要素を加えていきます。
代表例では、走破タイムに馬場のファクターを加減算する方法です。
例えば、重馬場では走破タイム上で見れば圧倒的に不利になりますよね。
ただ、基準よりも早いタイムで走破していれば、高く評価すべきです。
よって、重馬場の場合はプラス補正したりする処理を行ないます。
また、血統などをベースとしてもよいでしょう。
どの要素を加えるのかは自由ですが、絶対条件として数値化できるかどうか、そして定量的な評価ができるかです。
とりあえず指数を組んでみて、後でパラメーターを微調整するというのでも構いません。
ステップ③:算出してみて不適切な要素を取り除く
指数を算出するためには、慎重にデータ要素を決めると解説しましたが、一方で頭で考えずに直感的に組んでみて微調整するというのも重要です。
一見、相反する方法のように見えますが、あまり頭で考えすぎていてもうまく行かないものであり、算出してみて微調整を加えていく方がうまくいく事が多いです。
まずは、自分で決めた要素で指数を算出してみましょう。
すると、明らかに自分が狙っていないような結果となることがあります。
その理由として、以下が想定されます。
- 要素の配分が不適切
- 要素自体が不適切
- 要素が多すぎる
各要素における配分が不適切な場合は、単純に算出しながら微調整すればよいのですが、問題となるのが要素自体が不適切であったり要素が多すぎるという場合です。
この場合、一度取り除いた形で算出し直して、適切かどうかをジャッジしましょう。
また、数値化する際にうまく行かないケースもありますが、要素として有益であっても数値化しにくいものは思い切ってカットすることをおすすめします。
ステップ④:実際のレースで検証する
指数を算出したら、実際のレースで検証します。
ただ、ここで注意したいのが1レースだけで判断しないようにするといことです。
どんなに有能な指数であっても、全レースの勝馬を当てることは不可能です。
また、逆に1レースまぐれで的中して、それが適切であると判断するのはよくありません。
最低でも、1日の全レースで検証するのがベターです。
ステップ⑤:ブラッシュアップする
検証の結果、適切でないと判断した場合、まずはどこが不適切であったかを分析します。
そして、不適切な部分について微調整を行ないます。
場合によっては、大きな変更を伴うかもしれませんが、より的中しやすい指数を作り出すためには重要な作業となります。
効率よく指数を算出するために必要なツール
指数を算出する上で、必要となるのがツールです。
手作業で算出するのはまず不可能であり、次に取り上げるようなツールや情報を使用して効率良く行ないましょう。
パソコン
指数算出する上で、パソコンは必須です。
後述するExcelなどのソフトを立ち上げて作業が必要になるためです。
ただ、高スペックの物が必要ではなく、一般的なパソコンで十分対応できます。
タブレットでも対応できなくはないですが、マウスとキーボードは準備しましょう。
Excelなどのソフト
データを取り扱うためには、ソフトが必要です。
最もスタンダードであり、使いやすいものとしてExcelなどの表計算ソフトがあります。
ただ、Excelの場合は高価なソフトであり、費用が必要になります。
もし費用をかけたくない場合は、Excelに準拠した表計算ソフトでもよいでしょう。
データ源
データの元となるデータ源としては、JRA-VANや公式ホームページがあります。
JRA-VANでは、様々なデータをチェックできますが、有料サービスとなります。
公式ホームページの場合は、データ自体は入手できますが、手作業で表計算ソフトに貼り付けたり入力するのはかなりの手間です。
手間を考えればJRA-VANがおすすめですが、結局表計算ソフトに貼り付け直す必要があります。
そこでおすすめしたいのが、Excelなどで標準搭載されているマクロ機能です。
マクロ機能を使用すれば、特定のファイルからデータを入手して並べ替えたり、公式ホームページを開いてデータを入手して、貼り付けることも可能です。
ただ、プログラミングの知識が必要になるのは難点です。
自作指数で競馬をより楽しもう!
自作指数を作成して予想すると、より競馬を楽しめます。
統計的な知識も必要ですが、今回紹介したような方法で指数を作成してみましょう。